きざしノート

自分の為の日記用ブログです。

きざし074.七年という時間

久しぶりに見た。
百万円と苦虫女

私が自分で持っているDVDは
これとアメリとゴーストの三枚。

アメリが最近だから、
この映画が初めて買ったやつだと思う。
20歳になったばかりの頃、
ひとり映画を見に行って、
すごく気に入って買った。

本好きだから、本はすごく買ってしまうけど、
DVDはよっぽどでないと、
あとよっぽど好きと思っても
ご縁がないと買わない。
トイレットもサントラか映画か買おうか
と思ったけど、買わなかったな。
迷うなら買わない。
買う時は迷いなく買うから。
こないだの漆の器みたいに迷いなくとも
お金なくて無理なこともあるけれど
それは仕方がない。
まあまたご縁があれば、再開できるから。


そう、映画の話に戻すと、
もう7年前なのか。
あの時一番近くでやってた大津へ、
初めて行ってさ、
なんか道に迷ってぎりぎり間に合った
のだったか、ひとりじっくり映画見て、
なんか泣いてしまって、
パンフレットを買って帰った。

DVD出ると迷わず買った。


映画館で見たあの時は親や弟とのやりとり、
出せなかった手紙、
最後のすれ違い、
そんなところが印象に残って。
何より、人に迷惑かけずに生きて行こうと
引越しを繰り返す主人公の姿がね。
自分と重なって。

妹と比べた頃のこととか、
妹と違ってめんどくさい性格の自分とか、
ほのかに慕う先輩や気になる同回の男の子、
そういうこともだし、
無意識のうちに、
自分で引越しを繰り返す形を作っていて、
引越しでなくても、
三年前後で所属する集団をを
渡り歩いてしまう自分とダブって、
もうなんか本気で涙してしまった。

私も自分を知っている人がいないところへ
行きたくてしょうがなくなるたちでさ。
人に迷惑をかけない、自活して
自立したひとにならないとって、
親から刷り込まれてたし。

でもほんとはさみしがりやなところもある
本音を知ってほしかったり、
わがままで面倒な自分を持て余してたり、
いろいろ困ってたけど、
助けてって言えなかった。


今日は4回目くらいかな映画見たの。

今日は主人公の男の人との関わり方とか、
周りへの相談具合が気にかかった。

もうひとり打ち明けていたら、
客観的にアドバイスもらっていたら、
中島くんとすれ違ったりしなかったのにな。
でもそれがご縁だったのかなと。

もっと新しく入った子とか警戒しすぎずに、
自分がしたいようにしていられたら
って思ったり。

自分の行動で生きていかなきゃならない
って言っても、ひとりで生きる、
誰にも迷惑かけないで過ごすって、
そこまでこだわらなくていいんでない、
とんがった若者だな、と思ったり。


私も少しは吸いも甘いも知ったのかな。
少しは大人になれたのかな。

もう27なのにまだまだ子どもっぽくて、
しかもそれを悟られないように無意識で
必死になることがまだまだあって、
自分の子どもっぽさに自己嫌悪して
しまうことも多々あるけれど、
さすがに七年前よりは大人なのかな。

あんなに、過去より今がいい
例えば小学生の頃には絶対戻りたくない
って言ってたのに最近、今の自分はダメ
って思ってばかりでようやく冬になって
気持ち落ち着いてきたけど、

20歳と今の自分のどっちがいいかって
思ったら今の方がいい。即決。だって、
あの頃より自由だもの。
素直だもの。丸くなったもの。

拘束時間は仕事の方が厳しくても、
内容も面白くなくても、

自分が毎日仕事して、そのお金で、
日々暮らせたり、
誰かの役に少しは立ったり、
美味しいものや本や旅を楽しんだり、
できる。

あの頃好きだった人とは、
二人とも疎遠になったけれど、
心から幸せを願える。
一生一緒にいてもいいな、って
思える人と想いが通じているみたいだ。

やっぱり今が一番いい。
明日やこれからも
一番いいと思える今にしたい。


そんなこんなで
思わず突っ込みを所々いれてしまったり、
七年前とは全然、感想は違うけれど、
映画よかった。
あいかわらずお気に入りだった。


こうして書いてて気付くけど、
持ってる映画3枚ともひとりの時間が
長そうな女性が主人公よねー。あはは。
まあいいよね、なんだかんだ悩みながらも
周りの人と関わってるし、三人とも。
なんだかんだ幸せそうだもの。

あとね、
引越しや職探しの背中を押された感じがする。
あたしも髪もう少し伸ばしてさ、
少し毛先をくるくるとかにしてさ、
仕事の時とか気合入れるときに
きゅっと結ぶとか、
帰り道は外してたりとか、
そんなん憧れる。
実際会社にもそんな方がいて、
密かに憧れてる。
バブルを謳歌していたっていう武勇伝を
聞かせてくれる、
勤務時間が遅め出社の早め帰宅だから
たまに見かけてはいいなーっめ思うんだ。
それもあるし、最近伸ばしてる。

学生の頃にもパーマあててみようと
思ったのに、その時うまく伝えられなくて、
結局かけてもらえなくて、その後ばっさり
切ったらそれがなぜかとても評判よくて、
そのまま調子に乗って、
それをこの街でも引きずっていたんだけど、
ようやくこの冬から久々に髪伸ばし始めた。

もう、なんか無理に自分を探したり、
逃げたりするのはいやだな。
別に誰も知らなくてもいいし、
誰か知ってる人がいたっていい。

まだ旅を続けたいな、続けてもよいな
って思った。

例えば子どもが生まれたってさ。
親になったって、子に振り回されたってさ、
好きにやったらいいじゃん。

あと、自分はすごいってことにしといたって
いいじゃん。

ああ、今日は特に、
「どこに行ったって自分はここにいる。」
みたいなセリフがぐっときた。
前後の流れでなく、その言葉そのものに。
今ひとりで暮らそうが、
これからふたりで暮らそうが、
別な場所で働こうが、
あわよくば自分から何か働くを作ろうが、
将来家族が増えようが減ろうが、
病気したり、呆けたり、動けなくなっても、
最後の死ぬ瞬間まで、
自分は自分のいる場所に自分として存在する。

どうしてるかな、この七年後は。
34か。
まあその頃にはさ、子どもとご縁があれば、
やっぱり子どもがいたらいいな。
理由なんてない、
家族が増えたらやっぱり嬉しいのかなー
って思うだけ。

自分自身ももっときらきらしてたいな。
またもう少しは大人になっているといいな。


written by iHatenaSync