きざしノート

自分の為の日記用ブログです。

きざし049.ベストバランスな山並み

私の家は三階。
このあたりのアパートには珍しい。

午前中に少し部屋のものの配置を変えた。
それで再認識した。
この部屋の景色の良いこと。

低い椅子に腰掛けると、空と遠くの山々と家の屋根や
電線のの連なりだけが見えてほんとに見晴らしがいい。

真東の方から、南側、真西の方まで、
ほんとに南半分ぐるりと見渡せる。

冬の晴れた日の山々のほんとにきれいなこと。
他の家の視線も気にならないし。

これまでも休みの日の朝にベランダに出ては、
写真撮ったりしていたけれど、
室内からも同じ景色なんだよね。

窓ガラスの下半分が曇りガラスだから、
六畳二間の窓から離れた方に、
ソファくらいの低い高さの椅子に腰掛けると
ベストバランスで空と山並みと屋根の風景。

うちにはソファがなくて、
地べたか座椅子か、机用の高い椅子で生活してるから、
このベストバランスに今気づいた。
こんな風に硬いクッションに座椅子置いてみたから。

人から何それって言われそうだけど、
今の私にはささやかな工夫。しばらくこれで暮らそう。

気付けてよかった。
だからなぜだかずっとソファが欲しいのか。


この前に住んでいた遠くの街のアパートの部屋も
気に入っていた。
西向きではあったけれど、5階からの見晴らしの良さ。
道路に面した立地だからか防音性が結構あって、
さらにカーペットフロアだったからか
隣の部屋とお互い気遣わずに暮らせた。
部屋の上部についていた棚も便利だったし、
きちんとクローゼットがあった。
キッチンのレトロな黄緑色や、クローゼットの
くすんだグレーベージュも私の趣味だつたし。
二段ベッドでなく念願のロフトベッド。
なかなか友達呼べなかったけれど、
大学泊まり込んだり長期休みはほとんど空けてた
けれど、楽しく暮らしてた。

それでもこの町に引っ越してくることになったとき、
少々古くても、
夜が明けてきたのに気付けて、
休日をひだまりで過ごせて、
気軽に部屋に人をあげたり泊めたりできる、
そんな部屋がいいなって探して、
目星つけてた部屋がそれとは程遠くて
でもあきらめずに下見したらこの部屋に出会えた。

灯油運んだりするのは大変だし、
側の道路をトラックが通ると振動伝わる。
こないだは換気扇が故障したりして
もうこの部屋なんて嫌とも思った。

でもやっぱりこの部屋が好きなんだな。
気に入ってるんだな。

この部屋が嫌いだから、気に入らなくなったから
引っ越したい訳ではないって改めて気付けてよかった。
ただ単に次の私の居場所へ向かおうとしてるだけだ。

written by iHatenaSync